日本代表NO8リーチ・マイケルの母校で2大会ぶり21度目出場の札幌山の手(南北海道)が、鹿児島実(鹿児島)に逆転負けを喫し、初戦で敗退した。前半は11分にWTB浜谷陸斗(3年)のトライで先制し、12-3で折り返した。だが後半、ミスが増えると失点が重なり、試合をひっくり返された。3年前に同じく1回戦で対戦して5点差で敗れた相手。くしくも同じ点差で涙をのんだ。浜谷は「3年前のリベンジだった。借りを返そうと思っていたけど、返せなかった」と声を震わせた。

1トライ差だった。残り1分足らず、最後の反撃で勝利を目指した。後半27分に危険なタックルによるシンビン(一時退場)で1人少ない数的不利でも、諦めなかった。BK陣も参加してモールでゴール手前まで迫った。だが数十センチ、届かなかった。ボールを奪われ、ノーサイドの笛が鳴った。

リーチ先輩からは大会前にオリジナル練習着が差し入れされ、激励された。2日前には練習中に電話でエールをもらった。地元大阪府出身のSH近藤悟主将(3年)は「『頑張ってくれ』と言ってもらった。申し訳ないです」と悔やんだ。

チーム最速50メートル6秒1で、高校日本代表候補合宿参加経験のある浜谷は、武器の俊足をいかして奪った花園での1トライに「今までで一番気持ち良かった」と振り返った。OBの兄海斗さん(流通経大2年)が観戦する中、晴れ姿を見せた。試合前に掛けられた言葉「楽しんで」を胸に刻んでプレーした。兄を追って流通経大に進学予定。立ち幅跳び3メートル6の俊敏性は伸び代たっぷり。「今回の悔しさを大学につなげたい」と誓った。

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