優勝6度を誇る東海大大阪仰星(大阪第3)が準々決勝へ進出した。
FL和田寛大主将(3年)は「悔しい気持ちを、今まで支えてくださった人に、恩返しという意味も込めて晴らせた」と安堵(あんど)した。
3回戦の相手は、前回準々決勝で対戦し、敗れた報徳学園(兵庫)。前回は、前半11分までに2トライでリードしたものの、中盤に要所で反則を犯し、流れを作れず逆転負けを喫していた。
和田主将は当時を思い起こし「僕たちが1年の時に優勝して、自分たちも何とか行けるだろうという甘い気持ちが出てしまっていた」と苦い表情を浮かべる。
また、今春の大阪府新人戦でも大阪朝鮮高に敗れて近畿大会、全国選抜大会への切符を逃すなど苦戦。繰り返す敗戦で「甘さ」が見えた反省から、今年は結末にこだわることを約束事に決めた。
今年は、東海大大阪仰星としては珍しく、高校日本代表候補ゼロのチーム。体格も例年に比べれば大きくはないが、基礎を徹底して丁寧さを備えることで徐々にチーム力が向上。大阪府予選決勝では、常翔学園に10点差で勝利して23度目の全国切符をつかんだ。
湯浅大智監督も、1年間でのフィフティーンの成長を認める。
「歴代のチームに食い込んでいけるようなしつこさが出てきたんじゃないかなと思う」
今年、湯浅監督は「優しすぎる」と選手を表現してきた。負けん気の強さやいやらしさは「出てこないでしょう」と言いつつも、今年のチームにしかできない「忠実でしつこいラグビー」を展開。2大会ぶりの優勝を目指し、次戦3日の桐蔭学園(神奈川)戦に臨む。【竹本穂乃加】


