アメリカンフットボール日本社会人Xリーグの最上位X1SUPER(スーパー)に在籍する12チームが23日、都内で会見した。31日の開幕に向けて監督と代表が一堂に会し、昇格組の富士フイルム海老名MinervaAFCは、第1節(富士通スタジアム川崎)で4連覇を目指す富士通フロンティアーズに挑む。
就任3季目の朝倉孝雄ヘッドコーチ(HC=55)は「Xリーグを見渡せば、外国人枠をQB、WR、RBに使っているチームが多い中、他と同じことをしても勝てない」。攻守のラインに、今季から上限4人→3人となった外国籍選手を全集中(OL1、DL2)し「まずはゲームをつくりたい」と屋台骨から補強して、最高峰リーグに立ち向かう。
現役時はLB。早稲田大学ビッグベアーズ時代に主将を務め、アサヒビールシルバースター時代に日本一3度。監督としては母校早大を2度の甲子園ボウルに導いた。かつて富士ゼロックスとして活動していた富士フイルム海老名は22年から率い、昨季はX1AREA(エリア)を6勝1敗の2位で入れ替え戦に進出。電通を破って昇格した。「スーパー挑戦1年目。会社も強化に力を入れてくれて(7月21日に)人工芝グラウンドも完成した。外国人選手の起用法も含め、他とは違うやり方で、どこまでいけるか」と勝機を思い描いた。
春のパールボウルでは初戦でIBMに3-55で完敗したが、約3週間で立て直し、東京ガスとは10-10に持ち込んだ。「この2年間も、スーパーのチームと練習試合を行ってきた。感じたのは、だましが利かないということ。本物の実力を持っていないと闘えない。シーズンを通して愚直に頑張っていきたい」と抱負を述べた。
迎え撃つV3王者、富士通の山本洋HC(49)は4連覇へ「(来年1月3日の日本選手権)ライスボウルに向けて1戦1戦、しっかり準備をしたい」と実感を込めた。春の覇者を決めるパールボウル決勝ではオービックシーガルズに26-28で敗れ「差は感じたが、QB3人やLBの若い選手たちの成長に期待しながら、勝利を積み上げていきたい」と謙虚に語った。
一方、春の頂点に立ったオービックの大野洋HCも「まだまだ成長過程」と5連覇に浮かれることなく、地に足つけた。4季ぶりのライスボウル王座奪還へ「今季こそ」と決意を新たにしている。
本年度からオリエンタルバイオがメインスポンサーになり、チーム名が変わったシルバースターの有馬隼人HCも出席。「31年間お世話になりましたアサヒビールさんから大きな変化があり、新しい名前に生まれ変わりました。現在12社のパートナーさんとともに、これからもフルタイムコーチがゼロなどの環境でチャレンジし、昨季は果たせなかったライスボウルトーナメントの勝利を目指したい」と意気込んでいた。
3年連続ライスボウル準優勝のパナソニックは、早大OBの荒木延祥氏が13年間の監督業から勇退、アドバイザーに転じた。この日は新HCの高山直也氏が再出発への思いを発した。また司会は、日大やレナウンで活躍した名QB松岡秀樹のめい、モデルでXリーグ公式アンバサダーの23歳、姫子が務めた。
X1スーパーは今季から東、中、西の3地区制に変わり、全地区の上位8チームが社会人王者を決めるライスボウルを懸けたトーナメントへ進む。【木下淳】
◆開幕前プレスカンファレンス出席者◆
<東地区>オービックシーガルズ大野洋HC、IBM BIG BLUEマイク・フェアーHC、東京ガスクリエイターズ藤田紀一監督、オール三菱ライオンズ林顕HC
<中地区>富士通フロンティアーズ山本洋HC、ノジマ相模原ライズ城ケ瀧一朗HC、OrientalBioシルバースター有馬隼人HC、富士フイルム海老名MinervaAFC朝倉孝雄HC
<西地区>パナソニックインパルス高山直也HC、エレコム神戸ファイニーズ時本昌樹HC、SEKISUIチャレンジャーズ正重高志HC、PLEIADES福岡SUNS吉野至代表
◆X1SUPER開幕節◆
<8月31日(土)>
午後3時30分=エレコム神戸-SEKISUI(王子スタジアム)
午後4時00分=富士通-富士フイルム海老名(富士通スタジアム川崎)
午後4時00分=オービック-東京ガス(第一カッターフィールド)
<9月1日(日)>
午前10時30分=IBM-オール三菱(富士通スタジアム川崎)
午後1時00分=PLEIADES福岡-パナソニック(春日公園球技場)
午後1時30分=ノジマ相模原-OrientalBio(富士通スタジアム川崎)


