【ケロウナ=飯岡大暉】26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)に向けたカーリング五輪最終予選の初戦で珍場面が発生した。

女子日本代表(世界ランク5位)のフォルティウスが強敵米国(同10位)と対戦。日本が4-2とリードした第5エンド、日本の石が円心に近い状況で、米国がラストショットを放った。スイーパーが懸命に氷をはく途中で、石にブラシが接触。米国の石がわずかに内側に止まった。ブラシがストーンに接触することは“ルール違反”だが、両者話し合いの末に、米国に1点が与えられた。

フォルティウスは過去にも同様の場面を経験している。21年日本選手権のロコ・ソラーレとの決勝。第4エンドで当時北海道銀行のスキップ吉村紗也香がドンピシャのドローショットを円心に止めたが、リード近江谷杏菜のブラシがスイープ中に石に接触した。近江谷が自らルールに抵触したとして石を無効としていた。

カーリングはリスペクトの精神が強い。選手は互いに相手を尊重しながらフェアプレーの精神で試合を進行する。審判は存在するものの、ほとんど介入はせず、石の距離をメジャーではかる程度。規則に抵触した場合は、選手同士で話して解決する。

また、得点差が開いた際に、負けている方が試合を終了する場合も、「ギブアップ」という言葉は使わずに「コンシード」という。相手の勝ちを認めるという意味が込められている。

フォルティウスは相手に得点を譲りながらも、五輪最終予選で好発進を決めた。次戦は6日午後2時(7日午前7時)からドイツ(同13位)と対戦する。

【カーリング】フォルティウス、米国との初戦に勝利!たった2枠の五輪切符かけた最終予選/詳細