日本の男子団体が、8連覇中の中国との決勝に挑む。日本はここまで全4試合で3-0と快勝を重ね、44年ぶりに決勝進出。1966年以来、60年ぶり3度目の金メダルがかかる。


松島輝空(左)と張本智和
松島輝空(左)と張本智和

第1試合 日本-中国


松島輝空211-5
11-8
9-11
9-11
9-11
3王楚欽

◆試合経過

第1ゲーム

世界ランク3位の松島輝空(19=フリー)が、同1位の王楚欽から11-5で先取した。松島の左の強打がさく裂。バック対バックで世界ランク1位の強敵をねじ伏せた。王が点を取るたびに中国ファンの大声援が響く異様な光景の中、6点差で圧倒した。

第2ゲーム

ゲームカウント1-0で第2Gを迎える。松島は第1Gに続いて強打で押し、序盤で4-1とリードを奪う。1点差に詰め寄られるが、バック対バックで勝って逆転を許さない。王が得点を挙げるたびに中国ファンの大歓声が響く光景の中、ゲーム後半も威力は衰えず、第2Gを11-8で奪う。

第3ゲーム

ゲームカウント2-0で第3Gに入る。序盤は4連続失点。2点を返すも、点差を広げられる。第3G途中で4-8となったシーンでは、松島が対面側の観客席を指さしながら審判へ抗議。決勝は中国ファンが多く詰めかけており、今月のWTTチャンピオンズマカオと同じように、カメラのフラッシュによる妨害行為があったとみられる。それでも松島は集中を切らさず、ここから3連続得点で1点差へ。たまらず王はタイムアウトを取る。ゲームが再開後はラリーから失点するも、2連続得点でついに同点に追いつく。ただ、ここは王が高速ラリーで応戦。第3Gは9-11で落とす。

第4ゲーム

ゲームカウント2-1で第4Gに入る。一進一退の攻防が続く中、5-5からは軽微なミスで点差を2点に広げられるが、コーナーギリギリに決めて追いつく。さらにバック対バックで勝り、9-8と勝ち越す。ただ、王の高速攻撃に遭い、ここから3連続失点。9-11で第4Gを落とし、最終第5Gへ突入する。

第5ゲーム

ゲームカウント2-2で最終第5Gに入る。一進一退の攻防が続く中、松島は5-6からタイムアウトを取る。ゲーム再開後は王のロングサーブを返しきれずに失点。ただ、5-7からはフォアハンドで逆をついて1点を返すと、フォア側のボールを対角へ返す好ショットで同点に追いつく。8-8からは王がラリーから得点を奪うと、8-9からは松島のロングサーブを回り込んで返された。最終的には9-11で敗れた。先に2ゲームを先取しながら逆転されて、第1試合を落とした。

自国開催ではあるものの、会場には中国ファンが大勢詰めかけた。王が得点をあげる度に大歓声が響く異様モード。第3Gの4-8となった場面では、松島の対面側の観客席の観戦グッズが反射したようで、指をさして抗議するシーンもあった。

男子団体決勝 日本対中国 中国の選手に敗れた松島輝空(撮影・滝沢徹郎)
男子団体決勝 日本対中国 中国の選手に敗れた松島輝空(撮影・滝沢徹郎)

第2試合 日本-中国


張本智和311-7
8-11
11-4
11-9
1温瑞博

◆試合経過

第1ゲーム

張本が序盤から攻める。相手に付け入る隙を与えず、11-8で勝ち切る。得点を挙げるたびに「チョレイ!」と絶叫。日本に流れを引き戻す。

第2ゲーム

ゲームカウント1-0で第2Gを迎える。張本は序盤で3-1とリードするも、ここから7連続失点。張本が追い上げると、相手はタイムアウトを取って流れを切らさない。最後も確実に決め切られて、8-11で落とす。

第3ゲーム

ゲームカウント1-1で第3Gへ入る。序盤は2-3と劣勢も、ここから6連続得点で逆転。緩いボールや台上の奥も使いながら、相手のオーバーを誘う。8-4からもフォアミドルを攻め、浮き球をフォアで仕留める。多彩な攻撃で振り切り、このゲームを11-4で奪う。

第4ゲーム

ゲームカウント2-1で第4Gへ入る。序盤は5連続失点も、3連続得点で反撃する。一時は1点差まで詰め寄るも、高速ラリーからミスが出て、5-8とリードを広げられる。それでも1点を返すと、強烈なフォアハンドで再び1点差に。8-9からは長いつっつきで相手を下げて、オーバーを誘って同点に追いつく。9-9からは意表をつくような対角へのフォアハンドで逆転。最後も決めきって11-9で奪うと、自陣スタンドへ胸を張ってガッツポーズを繰り出した。得点を奪うたびに「チョレイ」と気合を入れて、第2試合を3-1でものにした。

男子団体決勝 日本対中国 ポイントを奪い雄叫びをあげる張本智和(撮影・滝沢徹郎)
男子団体決勝 日本対中国 ポイントを奪い雄叫びをあげる張本智和(撮影・滝沢徹郎)

第3試合 日本-中国


戸上隼輔19-11
11-4
7-11
6-11
3林詩棟

◆試合経過

第1ゲーム

戸上は高速カウンターやサーブを駆使しながら、1-2から5連続得点でリードを広げる。ただ、8-4からは競り合いからの失点が続き、1点差に詰め寄られる。8-7からも左右に振ったラリーで失点。9-9から連続失点となり、9-11で落とした。

第2ゲーム

ゲームカウント0-1で第2Gに入る。戸上は両ハンドを駆使。相手のロングサーブも読み、8-1と大きくリードを奪う。10-4からもバックハンドで一閃。11-4で奪い返した。

第3ゲーム

ゲームカウント1-1で第3Gに入る。はじめはロビングとなり、戸上が正確な強打で先取。勢いに乗り、4-1と主導権を握る。4-3からはサーブで優位に立ち、相手のネットミスを誘発。その後は6-5となったところでタイムアウトを要求。再開後はストップの展開でミスで同点に追いつかれる。7-7からは相手の強打を返せず、3連続失点。最後も強打に屈した。TBS系の中継で解説を務める元男子日本代表監督の宮崎義仁氏も「さすが林詩棟ですねぇ」と賛辞を送るほどだった。

第4ゲーム

ゲームカウント1-2で第4Gに入る。2-0から5連続失点すると、悔しそうに足踏み。流れを止められず、連続失点は「7」へ伸びる。2-7から1点を返すも、3-7からは返球がオーバーとなるミス。戦術にも迷いが見え始める。4-9からはロングサーブを選択するも、相手にカウンターで上回られて失点。6-11で落とし、第3試合は1-3で敗れた。

自国開催ではあるものの、会場には中国ファンが大勢詰めかけた。林がこの試合を制すと、観客からは大歓声が起こった。

男子団体決勝 日本対中国 気合いの入った表情で打ち返す戸上隼輔(撮影・滝沢徹郎)
男子団体決勝 日本対中国 気合いの入った表情で打ち返す戸上隼輔(撮影・滝沢徹郎)

第4試合 日本-中国


張本智和 


 王楚欽


今大会は世界ランク3位の松島輝空(19=フリー)、同4位の張本智和(23=トヨタ自動車)のダブルエースがけん引。決勝では世界トップレベルの2人に加え、同13位の戸上隼輔(井村屋グループ)の起用が見込まれる。対する中国は世界ランク1位の王楚欽が絶対的エースとして君臨するが、同8位の林詩棟らに勝てば、勝利の可能性は高まる。

試合開始は午後5時予定。ニッカンコムでライブ速報します。

◆アジア大会の卓球団体の試合方式 シングルスのみの3戦先勝方式。各チーム3人が出場する。1ゲーム(G)あたり11点を先取すると1ポイントとなり、10-10からは2点差がつくまで続行。先に3ポイント奪うと勝利となる。1、2番手の出場選手は、4試合目以降にも出場する。