ラグビーW杯日本大会で初の8強入りを果たした世界ランク7位の日本代表が19日、同5位南アフリカとの準々決勝(20日、東京・味の素スタジアム)に向けて都内で調整した。公開された冒頭15分は緊張感の中で、リラックスした表情を見せる選手も多かった。

宿舎で行われた記者会見では、先発SH流大(27=サントリー)が「初めてベスト8に行ったことによって、ラグビー界はもちろん、スポーツ界にもいい影響を与えた。ただ、僕たちが集中するのは目の前の試合。ファンの方、国民の方の思いを背負うけれど、それは自分たちの試合を遂行した後に感じること」と堂々とした口調で意気込んだ。

開幕前の9月に行った南アフリカとのテストマッチでは、7-41で敗戦。攻撃を担当するブラウン・コーチは「全く異なる試合になる。準々決勝で勝者は前に進み、敗者は(大会から)敗退する」と力を込める。

出身地の南アフリカとの対戦になる先発フランカーのピーター・ラブスカフニ(30=クボタ)は「南アフリカの国民のことは愛しています。でも日本のこと、ここにいるみなさんのことを愛している。新しい故郷。みなさんに誇りに思って欲しい。立てた目標(8強)にまい進してきましたが、ここでやめることはありません。お互いのためにプレーして『ONE TEAM』であり続けることが大事です」とさわやかな表情で大一番を見据えた。