<大相撲名古屋場所>◇千秋楽◇27日◇愛知県体育館

 栃ノ心(とちのしん、26=春日野)が13勝2敗で十両優勝した。1敗だった逸ノ城に寄り切りで勝ち、優勝決定戦でも右四つがっぷりから寄り切って決めた。「久しぶりに力が入った。最初に勝ったから2回目も負けられないでしょ。千秋楽の大観衆の相撲は気持ちいいね」。昨年の名古屋場所で右膝靱帯(じんたい)断裂。手術後に幕下で復帰してから3場所連続の優勝で、三役経験者の貫禄を見せた。「1日2番取っても膝は痛くない。くじけそうになりましたけれど、やめなくて良かった。次は幕内に戻るように頑張る」と誓った。

 ◆東12枚目

 本名・レヴァニ・ゴルガゼ。グルジア生まれ。06年春場所初土俵。191センチ、163キロ。得意技は右四つ、上手投げ。