<全日本大学野球選手権:東北福祉大2-1奈良産大>◇3日目◇12日◇2回戦◇東京ドーム

 奈良産大・蕭一傑(しょう・いっけつ=4年、日南学園)の力投も実らなかった。延長11回2死二塁で阿部俊人内野手(2年=花咲徳栄)に内角ストレートを右中間に運ばれ、サヨナラ負け。「配球は悪くなかった。失投です」と、内角の厳しい所を攻めきれなかったことを悔やんだ。前日の1回戦は延長13回175球を投げ、完封。その試合で不慣れな東京ドームのマウンドで右足甲を痛め、アイシングで痛みを和らげながら連投に臨んだ。この日は156球、2日で331球を投げ抜き「疲れなんてない。全国は楽しかった」。ドラフト上位候補の力を発揮し、大学最後の選手権を終えた。