<全日本大学野球選手権:九州国際大3-1東海大北海道>◇初日◇9日◇1回戦◇神宮

 北海道6大学代表の東海大北海道は、九州国際大(九州6大学)に1-3で敗れた。

 東海大北海道の久保貴広投手(4年=前橋育英)が、思わぬミスに泣いた。初回、簡単に2死を取るものの、突如乱れた。四球、右前打、四球で満塁とすると、続く打者の初球に暴投。三塁走者ばかりか、二塁走者の生還も許した。1点を返した5回には、左翼手が安打をワンバウンドで後ろにそらし、走者は三塁に。その後に一塁失策が重なり、痛い追加点を許した。

 自己最速の146キロ直球と120キロ前後の変化球で、出場24回を誇る九州国際大の強力打線を5安打に抑える奮闘。1、5回以外は完ぺきな内容も、打線が援護できなかった。「ミスがらみの先取点が響いた。久保が良く投げていたのに」と高橋葉一監督(44)は、エースの力投に応えられなかったことを悔やんだ。

 久保は「負けた気がしません」と気丈に試合を振り返った。ネット裏からスカウトも熱視線を送っていた180センチ右腕は、悔いと今後への雪辱を胸に、神宮を去った。