大学日本代表候補選手強化合宿が5日、神奈川・平塚球場で行われた。榎本保監督(54=近大)は、来夏に日本で開催の世界大学野球選手権について、早大・斎藤佑樹投手(3年)を早くも開幕投手に指名。「何があっても斎藤。彼の持っている星、経験、結束力をつくる力にかける」と異例の“超予告先発”の真意を説明した。

 斎藤が合宿に参加していないため、まだ伝えていないが、先月のプロ・アマ戦の際に「(世界選手権は)きれいなマウンドで投げさせる」とは話したという。今秋リーグ戦で苦しんだ斎藤を榎本監督は「今がドン底でしょう」と評する。同監督も復調の手助けに、07年の全日本大学野球選手権で早大を優勝に導いた時のフォームと現在の比較を始めている。「(ドン底を経験し)必ず強くなる。彼に託したい」。大学球界のエースとしての信頼は揺らいでいなかった。