<東都大学野球:東洋大6-3国学院大>◇第3週最終日◇24日◇神宮

 東洋大が2勝1敗で勝ち点を2として首位に立った。エース藤岡貴裕投手(3年=桐生一)が第1戦(21日)の完封勝利から中2日で先発した。4回までに3失点したが、5回以降は無失点に抑え、8安打3失点で今季3度目の完投勝利を挙げた。国学院大は、4投手の継投で食らい付いたが及ばなかった。

 藤岡が、目に見えない敵に苦しめられた。1回、2本の内野安打などで1点を失い、開幕戦から続いていた自身の連続無失点が21イニングで途切れた。21日の1回戦で149キロをマークした直球は、ほとんどが130キロ台中盤だった。試合開始時の東京の気温は19・9度。マウンド上ではしきりに左手に息を吹き掛けていた。「寒くて思うように体が動かなかった…」。それでも5回以降は無失点に抑え、今季3度目の完投勝利。「後半は体が動いた。完投できて良かった」とエースの仕事を全うし、ホッとした様子だった。