東京6大学リーグの早大が8日、岡村猛新監督(55)のもとで11年のチーム初練習を行った。近所の稲荷(いなり)神社で必勝祈願後、東伏見のグラウンドで約4時間練習。東京ガスで内野手として活躍した同監督は、ドラフト1位指名された斎藤佑樹、大石達也、福井優也の3投手が抜けたチームに「投手力が弱いと言われるならば、攻撃力を前面に押し出す必要がある」と打力アップを課した。

 手本はライバル慶大だ。昨年江藤省三監督を迎えた慶大は、徹底した振り込みで強力打線をつくり上げた。監督就任1季目でリーグ優勝を果たした。昨秋のリーグ首位打者で、斎藤から主将を引き継いだ土生翔平外野手(3年=広陵)も「いいところはまねしていい。投手の負担を減らそう」と真剣だ。この日も2度に分けてスイングの時間を設け「平日でも500本は振る。去年の倍以上です」(土生)。明治神宮大会を制した早大が、永遠のライバルに学び今年も王座を守る。