今年で60回を迎える全日本大学野球選手権の記念事業「冬季特別トレーニング」の初日が7日、川崎市のジャイアンツ球場室内練習場で行われた。堀内恒夫氏(63)、鹿取義隆氏(53)ら巨人OB5人が講師となり、大学生40人に技術やトレーニング法などを指導。元プロが大学生相手に大規模な技術講習会を行うのは、かつてない試みだ。

 この日は今秋ドラフト候補の東洋大・内山拓哉投手(3年=浦和学院)、中大・入江慶亮投手(3年=浜田)らも参加。内山を指導した堀内氏は「レベルが高い投手」と絶賛。ソフトバンク和田と同じ高校出身の左腕入江には、鹿取氏がアドバイス。「腕の振りが見づらいのが(和田に)似ている」と評価した。

 「(事前の)質問に記入しなかったことまで気付いて指摘された。すごいと思った」と内山。日本ハム・ダルビッシュ似で「小ダル」の愛称を持つ151キロ右腕は、元プロの指導に目を輝かせた。室内に6カ所並んだブルペンなど、プロの設備にも感銘を受けた。入江と口をそろえ「来年もこういう場所を使えるようになりたい」。講習会は10日まで行われ、全国から合計160人が参加する。【清水智彦】