先日のこと。ZOZOマリンでロッテ戦の試合前練習が始まる前だった。西武栗山巧外野手(34)に話し掛けられた。

「僕と、おかわり(中村)って、同期入団で同い年なんです。今年で17年目なんですけど、これって、結構な記録じゃないかと思うんです。プロ野球で一番長い記録は、誰と誰なんでしょうか?」

なるほど。言われてみれば、すごい記録かも知れない。がぜん、興味が湧いた。同期入団かつ同い年(同学年)で、入団した球団にもっとも長く一緒に在籍したコンビは誰と誰なのか? 早速、調べてみた(正確には、日刊スポーツが誇る記録のエキスパートに調べてもらった)。

プロ野球記録は2組いた。

【1位タイ(20年)】

巨人槙原寛己&村田真一(82~01年)

ロッテ福浦和也&小野晋吾(94~13年)

【3位(19年)】

巨人斎藤雅樹&川相昌弘(83~01年)

【4位タイ(18年)】

西鉄・太平洋・クラウンライター・西武東尾修&大田卓司(69~86年)

大洋・横浜大洋平松政次&福嶋久晃(67~84年)

つまり、17年の栗山&中村コンビは歴代6位に入る。やはり、結構な記録だった。来季18年目で東尾&大田の球団記録に並ぶ。さらに、3年後の21年にはプロ野球記録に並び、4年後の22年には新記録到達だ。などと考えていたら、その日はロッテ戦。試合後、球場ロビーに記録保持者の福浦がいるではないか。

「福浦さん、日本記録、持ってましたよ」

「え? 何の?」

かくかくしかじか、説明すると…

「余裕でしょう。栗山たちが余裕で超すよ。いや、超えて欲しいね。頑張ってって、伝えといて」

同い年の小野2軍投手コーチの存在は「お互い頑張ろうと、支えになった」そうだ。

翌日、栗山に福浦の言葉を伝えた。「福浦さんには尊敬しかないです」と、うれしそうだった。

思えば、上位5組は、いずれも投手&野手。ともに野手、しかも主力としてチームを支えている栗山&中村コンビはレアケースと言えるかも知れない。4年後の新記録樹立が楽しみだ。【西武担当=古川真弥】