史上5校目の夏春連覇を目指した大阪桐蔭が敦賀気比(福井)に完敗し、4強で甲子園を去った。

 昨夏甲子園準決勝と同じ顔合わせで、初回2死満塁からエース田中誠也(3年)が敦賀気比・松本哲幣(てっぺい=3年)に満塁アーチを浴びた。夏はその裏に3点を返し、逆転勝ちにつなげたが、この日は3者凡退。2回にも同じ松本に2打席連続満塁弾を打たれ、田中はこの回途中10失点でマウンドを下りた。

 打線は相手エースの平沼翔太(同)に4安打無得点に封じられ、同校では91年春準々決勝・松商学園(長野)戦以来の完封負け。試合後の田中は「自分のせいです」と涙にくれ、西谷浩一監督(45)は「この試合を除けば、粘り強く戦ってここまで来た。ただこのチームではまだ、日本一になる力がないということ」とくちびるをかんだ。