宮城の3位決定戦では登米が石巻を7回コールドで下し、春秋通じて初の東北大会出場を決めた。春季東北大会は6月4日から5日間、福島市のあづま球場、郡山市の開成山球場で行われる。

 戦後間もない1949年に創部した登米が、67年目で大舞台に立つ。高橋大喜主将(3年)は「練習してきたことが、この試合で存分に発揮できた」と喜んだ。

 就任4年目の千葉厚監督(36)は「打てないので、我慢してワンチャンスを生かす」と特徴を話す。2点を追う5回。5四死球と敵失に2安打を絡めて6点を取って逆転した。6、7回は適時打だけでなく、盗塁やスクイズと機動力に小技も駆使して各4点。ワンチャンスどころかビッグイニングをつくり出し、本調子ではない右腕エース白岩聖隆(3年)を援護した。全国区の強豪校との対戦もある東北大会に千葉監督は「思い切り戦いたい」と無欲でぶつかる。