史上8校目の春夏連覇を目指す敦賀気比(福井)が、夏の甲子園初戦負け知らずの16連勝中の明徳義塾(高知)を1回戦で破り2回戦に進出した。

 思わぬハプニングが起きた。延長10回裏、敦賀気比の篠原のサヨナラ打で球場が興奮冷めやらぬ中、敦賀気比ナインが勝利の校歌を斉唱。その途中で突然、音楽がストップした。ホームベース付近に整列し声を張り上げていたナインも一瞬とまどいの表情を浮かべ、スタンドもざわつき始めた。

 それでもナインは、気を取り直し、観客の手拍子に合わせ、アルプスの応援団とともにアカペラで熱唱した。

 お立ち台でインタビューを受けた篠原主将は「大勢のファンが声援を送ってくれて、そんな中で校歌を歌うことができて幸せです」と校歌のハプニングにも動じず、大人の対応? を見せた。

 試合後、大会本部から校歌の音楽がストップした理由について「場内の火災報知器が作動したことにより、通常の放送設備が自動的に停止しました」と発表された。