春夏の甲子園大会で計7度の優勝を誇る高校野球屈指の名門、PL学園(大阪)が17日、硬式野球部を今夏の大会を最後に休部させる方針であることを明らかにした。同校事務局が「廃部ではなく休部という形になると思う。その先のことは分からない」と説明した。

 PL学園は新入部員の募集を停止しており、現部員は2年生のみ。1980年代には桑田真澄、清原和博らを擁して高校球界で圧倒的な強さを発揮したが、2009年夏を最後に甲子園出場がない。同校事務局は、一部で報じられた17年度の募集再開についても「決まっていない」と述べた。

 新監督として同校事務職員で剣道部OBの川上祐一氏(41)の就任が発表された。13年10月から2代続けて校長が兼務した有名校の監督を、またも本格的な野球経験のない人物が務めることになった。