2年ぶり12度目出場の仙台育英(宮城)が07年春以来、10年ぶりに初戦敗退した。

 2-2の6回に敵失に乗じて3番・山田利輝外野手(3年)の中犠飛と、5番・杉山拓海外野手(3年)の左前打で2点を勝ち越したが、エース左腕の長谷川拓帆(3年)が8、9回につかまり逆転を許した。

 佐々木順一朗監督(57)は「ものにしなきゃいけない展開でした。それが悔しい」と話した。初回に2点先制して流れを呼び、6回に4-2と勝ち越した後の7回2死三塁、8回は2死二塁と得点圏に走者を置いた。だが、そこで1本出なかったことが逆転負けを招いた。1番で主将の西巻賢二内野手(3年)は「もっと点を取れるところで取れなかった」と反省した。

 仙台育英は佐藤由規(現ヤクルト由規)を擁した07年春に初戦敗退後、春2回、夏6回の甲子園はすべて初戦を突破していた。