滋賀学園は福岡大大濠との再試合(26日に延長15回1-1引き分け)で敗れ、昨年センバツに続くベスト8入りはならなかった。

 滋賀学園の山口達也監督(45)は「先制した後の失点、古賀君(福岡大大濠の3番捕手)に2ラン本塁打された初球の入り、これが残念だった」と振り返った。5回表まで追いつ追われつ。互角の内容で進めていただけに、2点差の敗戦は悔しい。

 それでも選手たちはそれぞれの力を発揮していた。初登板が先発となった背番号12の光本将吾投手(2年)は3点取られたものの、山口監督が「投げっぷりはよかった」と評価する投球。今大会、背番号10の棚原孝太投手(3年)、背番号11の宮城滝太投手(2年)、そして光本と、マウンドに立った3人がそれぞれ明日につながるピッチングを見せた。

 1年生のときから実績を残してきたエースの神村月光投手(3年)が、今回は腰の張りで投げられなかった。神村は「3人の投手に感謝するとともに、申し訳ない気持ちです」と話し、最後の夏へ向けて再び投手陣の軸になることを誓っていた。

 2回戦敗退だが、1回戦が延長14回の勝利、2回戦が延長15回引き分け、そして再試合を戦った。主将の田井改周右翼手(3年)は「延長戦2試合を含め、いい経験ができました」と、終わったばかりの甲子園の春をかみしめていた。