夏の主役が、鮮烈な代表デビューで先陣を切った。1点を追う2回無死三塁、6番の広陵・中村が初球の143キロ直球を強振。合流即、代表初スイングで中前適時打を放った。夏の甲子園で新記録の6発。取材を通じ、清宮から「ジャパンへの余力を残しながら、燃え尽きてほしい」とエールを送られたが、「少しは残してきた」と笑った。
練習合流初日から、チームに溶け込んだ。中村は前日25日の夕方に宿舎入り。偶然にも、練習を終えた清宮と廊下で初対面した。「でかいなと感じた」と驚いた中村に対し、清宮は「かっこよかったです」とべたぼめ。中村も清宮のアーチに「かっこよかった」とほめ返すなど、試合後の取材でも絶妙に掛け合った。
安田もまた1つ、新たな記録を刻んだ。6回1死、今春のリーグ戦でも先発した日大・植谷翔磨投手(2年=松戸国際)から、右翼へ2試合連続本塁打の代表3発目をマーク。清原(PL学園)を超える高校通算65本目に「うれしいです。2日で3本は自信になります」と胸を張った。
今日27日の練習試合では、3人で通算218発の最強のクリーンアップがお披露目される。この日は4番清宮、5番安田、6番中村だったが、タイブレークの練習では3番中村、4番清宮、5番安田で構成。小枝守監督(66)は「くっつけた方が嫌かなと。確率のある選手を詰める」と話した。安田は「自分たちが軸になって、チャンスでかえせたら」と3人の思いを代弁した。高校ジャパン史上、最強の打線が、いよいよ完成する。【久保賢吾】


