1部6位の東洋大が2部優勝の専大に競り勝ち、2勝1敗で1部残留を決めた。敗れた専大は9年ぶりの1部昇格はならなかった。
先発の石沢順平投手(2年=木更津総合)は、キレのあるスライダーと低めに制球された真っすぐにシンカーを交え、ここぞの場面では三振を奪った。3-1で迎えた3回、1死一、三塁のピンチを招くも、動じない。「0で抑えようとしないで、“1点取られよう”くらいの気持ちで投げて、犠牲フライで1点に抑えられたのが良かった」。投手陣は「みんなでつないでいこう」と臨んだ第3戦。「この回がラストだ」と1回ずつ全力投球。4回以降は無安打投球で、4安打2失点で7奪三振。大学初勝利を初完投で飾った。
高校時代、恩師の言葉が石沢を強気に変えた。25日、第3戦が雨で中止になると、石沢は練習後、高校の動画や、野球ノートを見直した。最後の夏、木更津総合・五島卓道監督(72)から「弱気な投手はマウンドに立つな」と言われ、帽子のつばに書き千葉県大会を優勝。甲子園出場を果たしたことを思い出した。もう1度、あの時の気持ちで、チームを背負ってマウンドに立つ。ピンチを迎える度「弱気な投手はマウンドに立つな」と、何度も繰り返した。
「強い気持ち」は、井上大監督(52)が日ごろから言い続けてきた言葉だ。リーグ戦中は、なかなかそれが前面に出て来ず、わずかの差で勝利を逃してきた。土壇場に追い込まれた第3戦。選手たちの気持ちは指揮官の思い通り「強気」だった。初回、先頭打者本塁打を放った福は「今回の入れ替え戦は、絶対に全打席初球を振ってプレッシャーを与えていく、という気持ちでいきました」と、チームを勢いに乗せた。
このままでは終わらない。秋のリーグ戦へ向け、まだ戦いは続く。井上監督は「技術的なことでいうと、(1部の)他の大学と大した差はないと思うんです。僕はもう『気持ち』の人間なので。秋に向け気持ちを鍛えるしかない。暑い中、厳しい練習をします」と、力を込めた。苦しい入れ替え戦を勝ち抜き、さらに成長した姿で秋を迎える。



