<高校野球岩手大会:盛岡大付5-3花巻東>◇26日◇決勝◇岩手県営球場

 高校生最速の160キロ右腕、花巻東・大谷翔平投手(3年)が決勝で涙を飲んだ。160キロを出した19日の準決勝から中6日と休養十分でマウンドへ。しかし自慢のストレートを狙い打たれた。2回に3安打集中で1点を失うと、3回には4番二橋に148キロ高め直球を左翼ポール際に運ばれる3ランを喫した。7回終了時に一度降板したが8回のピンチで再登板。計8回2/3を投げ、15三振を奪いながら、9安打を浴び5失点。最速は156キロだった。

 大谷は「先に点を取られましたし、勝てなかったことがとても悔しいです」と涙を流した。この日もスタンドからスカウト陣が見守った。進路については「今はまだ特に考えていません。監督さんや周りの人に話を聞いて決めたいです」と話すにとどまった。