<全国高校野球選手権:開会式>◇8日

 選手宣誓をした酒田南(山形)の下妻貴寛主将(3年)は、東日本大震災で被害を受けた人たちへ、ひと言ひと言をかみしめるように話した。そして、出場全選手を代表する大会への決意。「甲子園でわき上がる入道雲のようにたくましく、吹き抜ける浜風のように爽やかにプレーすることを誓います」と結んだ。

 2日連続で深夜まで一人で練習。前日のリハーサルでは途中で言葉を忘れ、10秒ほど沈黙した。この日は入場行進中も「言葉をつぶやきながら歩いた」。冒頭の「宣誓!」は言い忘れたが、スタンドから大きな拍手をもらい「肩の荷が下りました」と笑顔で話した。