<高校野球IBAF18U世界選手権:日本2-0台湾>◇1日◇予選第1ラウンド◇韓国・蚕室

 初戦カナダ戦を落とした日本は強敵の台湾と対戦。春夏甲子園連覇の藤浪晋太郎投手(3年=大阪桐蔭)が13三振を奪い2安打完封。1勝1敗とした。日本010000100=2台湾000000000=0【日】藤浪【台】洪(右腕)林(左腕)【本】森<9回>

 日本は2番伊与田から。投ゴロで1死。3番田村は中前へクリーンヒット。これで2試合連続の3安打。4番大谷は外角低めスライダーに手を出しハーフスイング空振り三振。5番北條は初球を打って二飛。これを二塁手が落球。2死二、三塁。6番金子は二ゴロで無得点。

 台湾の攻撃。藤浪が完封目指しマウンドへ。2番

 1-2からフォークボールで二ゴロ。3番

 痛烈なライナーが藤浪を襲う。右足に受け素早く拾って投ゴロ。藤浪はOKサインを出し続投。4番

 二ゴロに仕留め試合終了。藤浪が2安打13K完封。<8回>

 日本は7番高橋から。内角球をうまく追っつけ右前安打。8番水本は送りバントを決め1死二塁。9番笹川は三ゴロで2死二塁。1番森は詰まって遊飛。無得点。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。8番

 1-2からスライダーで空振り三振。11個目。9番

 2-2から外角直球で空振り三振。12個目。1番

 2-2から外角スライダーで見逃し三振。13個目。<7回>

 日本は1番森から。2-1から4球目をフルスイング。右中間を深々と破り中継プレーもやや乱れたが一気に生還。ランニングホームランとなり貴重な1点を追加。2番伊与田は左前安打。ここで台湾は2番手の左腕・林にスイッチ。3番田村は送りバントを決め1死二塁。4番大谷は2-0から一、二塁間を破るヒットで一、三塁。5番北條は1-2からカーブを空振り三振。6番金子は二ゴロに倒れ追加点ならず。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。5番

 1-1から外角球を打って三邪飛。サード田村がナイスキャッチ。6番

 0-1からカーブで三ゴロ。田村が軽快な動きでさばく。7番

 遊ゴロで3者凡退。藤浪の好投が続く。<6回>

 日本は7番高橋から。2-0から外角直球を打って右邪飛。8番水本は1-0から捕邪飛。9番笹川は三ゴロで3者凡退。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。1番

 2-2から外角低め直球が決まり見逃し三振。毎回の10個目。2番

 3-2から直球が低めに外れ四球。1死一塁。3番

 1-0からエンドラン。二ゴロで2死二塁。4番

 初球を打って右前安打。二塁走者が本塁を狙ったがライトの笹川がノーバウンドのレーザービーム。タッチアウトで同点を阻止。<5回>

 日本は2番伊与田から。二ゴロで1死。3番田村は中前安打で1死一塁。4番大谷は3-1から真ん中に入った直球を右前へ痛烈なヒット。一、三塁。5番北條は1-2から外角直球を見逃し三振。6番金子は0-1からカーブを打ったが二ゴロ。追加点ならず。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。7番

 初球を打って左直。8番

 1-2から直球で見逃し三振。9個目。9番

 2-2から内角直球で三ゴロ。3者凡退。<4回>

 日本は6番金子から。左飛で1死。7番高橋は三塁内野安打。8番水本は左前へのポテンヒットで一、二塁。9番笹川は空振り三振で2死。1番森は2-0から打ったが一ゴロで無得点。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。3番

 高いバウンドの内野ゴロ。投手の頭上を抜けショート北條が追いついたが捕れず中前安打。これが初安打。この後、けん制悪送球で無死二塁。4番

 縦のスライダーで空振り三振。7個目。5番

 内角直球で詰まらせ中飛。水本が前進してナイスキャッチ。6番

 3-2から高め直球で空振り三振。8個目。ピンチを切り抜けた。<3回>

 日本は1番森から。低めの変化球をすくい上げたが右飛。2番伊与田はバント安打を試みたが投ゴロ。3番田村は二塁前へボテボテの内野安打。4番大谷は2-2から外角ややボール気味の直球にバットを合わせ左前安打。2死一、三塁。5番北條は2-0から2球フルスイングの空振り。2-2から5球目カーブを打って左飛。追加点ならず。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。9番

 1-2からスライダーで見逃し三振。5個目。1番

 1-2から外角スライダーで空振り三振。6個目。2番

 1-1から変化球で二ゴロ。ここまで無安打6三振の好投。<2回>

 日本は4番大谷から。初球高め直球を打ち上げ左飛。5番北條は死球。6番金子は左飛。7番高橋は左へ適時二塁打。日本が1点を先制した。8番水本は四球で2死一、二塁。9番笹川は空振り三振で1点止まり。

 台湾の攻撃。投手は藤浪。4番

 変化球が曲がりすぎ死球。5番

 高め直球で空振り三振。3個目。6番

 1-2から148キロ直球で空振り三振。4個目。7番

 三ゴロに仕留めたかに思えたが田村がはじき(失策)2死一、三塁。8番

 3-1から直球が甘く入ったが一ゴロ。無失点で切り抜けた。ここまで最速は151キロ。<1回>

 日本は1番森が空振り三振。2番伊与田は二ゴロ。3番田村は右飛で3者凡退。

 台湾の攻撃。日本のマウンドは藤浪。1番

 初球高め直球を打ち上げ三飛。2番

 2-2からスライダーで空振り三振。3番

 0-2からフォークボールで空振り三振。素晴らしい立ち上がり。

 【日本先発メンバー】1(捕)森2(二)伊与田3(三)田村4(指)大谷5(遊)北條6(一)金子7(左)高橋8(中)水本9(右)笹川先発投手

 藤浪

 【高校日本代表メンバー】

 ◆監督◆小倉全由(日大三)

 ◆コーチ◆吉田洸二(清峰)大野康哉(今治西)

 ◆投手◆大谷翔平(花巻東)岡野祐一郎(聖光学院)佐藤拓也(浦和学院)神原友(東海大甲府)浜田達郎(愛工大名電)藤浪晋太郎(大阪桐蔭)大塚尚仁(九州学院)

 ◆捕手◆田村龍弘(光星学院)中道勝士(智弁学園)森友哉(大阪桐蔭)

 ◆内野手◆菅原拓那(常総学院)田端良基(大阪桐蔭)城間竜兵(光星学院)伊与田一起(明徳義塾)北條史也(光星学院)金子凌也(日大三)

 ◆外野手◆呉屋良拓(浦添商)笹川晃平(浦和学院)高橋大樹(龍谷大平安)水本弦(大阪桐蔭)※大阪桐蔭・森以外は全員3年生

 

 【大会概要】

 IBAF(国際野球連盟)が主催する18歳以下の選手による大会。日本としての初出場は82年の沖縄県選抜。日本代表としては04年が初で、準優勝。今大会は、米国、韓国など参加12チームが2グループに分かれ、第1ラウンド(R)では総当たりのリーグ戦を行う。各グループの上位3チームが第2Rに進出し、第1Rで対戦していない3チームと対戦。第1Rと第2Rの成績を合わせて1~6位を決定。決勝Rでは1位と2位、3位と4位、5位と6位による順位決定戦を行う。

 グループAは米国、韓国、ベネズエラ、オーストラリア、コロンビア、オランダ。

 グループBは日本、カナダ、台湾、パナマ、チェコ、イタリア。

 【大会ルール】

 DH制を採用し、5回終了時に15点差、7回終了時に10点差がついていればコールドゲームが成立する。9回終了時に同点の場合は、延長10回からタイブレーク方式を採用。無死一、二塁から攻撃を開始する。その際、どこからスタートするかは自由に選ぶことができる。バットは木製を使用する。