<練習試合:東北9-3青森山田◇8日◇東北高校グラウンド

 高校野球の練習試合が8日、解禁された。22日開幕のセンバツ(甲子園)に出場する東北(宮城)は、同校グラウンドで青森山田に9-3で逆転勝ちした。先発のエース左腕、萩野裕輔(2年)は6回66球で2失点。最速135キロを記録し観戦したプロのスカウトも「楽しみ」と語るなど、仕上がりは上々だ。

 マウンドを楽しむかのように萩野が66球を投げた。昨年11月の明治神宮大会横浜(神奈川)戦以来の対外試合。3回に、2四球と味方の拙守が絡み2失点こそ喫したが、6回を投げ被安打3。完ぺきにとらえられた安打は1本だけだった。「ピンチで投げ急ぎがあったけど、これから修正できる。今日の時点では合格点」と満足そうに語った。

 4回、相手2番阿部の2球目にこの日最速の135キロを記録。自己最速には8キロ及ばないが、丘陵にあるグラウンドで肌寒い風が吹く中では上々だ。クレバーな投球も健在。1巡目は直球のみ、緩急をつけ勝負した。全18アウト中、飛球が11。「フライが多かったのは直球の伸びがある証拠」と胸を張った。

 萩野本人だけではない。プロの目も「合格点」を与えた。ソフトバンク作山スカウトは「この寒い中で135キロ出ていれば十分。メリハリを考えながら放っているのも分かる。体つきも去年よりしっかりしたし、力強さを感じる。楽しみ」と目を細めた。

 反省点もある。「下半身が全然、使えなかった」と萩野。2月28日の紅白戦登板後、右臀部(でんぶ)の痛みを感じた。昨年2月に疲労から痛め、完治に同6月までかかった部位だ。以後、投球は1日しか行わなかった。五十嵐征彦監督(32)も「下の使い方がもうちょっとだったけど、甲子園までにはベストになるでしょう」と太鼓判を押した。萩野は「休んだからもう大丈夫。やっぱり試合はいい」と、本番へ手応えありの08年初戦となった。【清水智彦】