東北(宮城)の大場甲哉(3年)が3兄弟での甲子園出場を目指す。6日、宮城県大会メンバーの発表があり背番号3が手渡された。最近の練習試合では6番一塁手で出場。長男信哉さん(36)が主将として出場した夏の甲子園でも背番号3で、6番一塁手だった。

 信哉さんは90年春、91年夏に出場。夏は1回戦で楽天礒部率いる西条農(広島)に3-4でサヨナラ負けした。次男義範さん(28)は99年春に出場。三塁コーチを務めた。「大場家として夏1勝が悲願」と信哉さん。18歳離れた甲哉に一家の夢が託された。

 甲哉は91年8月10日、仙台市内で生を受けた。父勝義さん(62)は信哉さんの応援のため甲子園に滞在中だった。そこで甲子園の「甲」と長男の1文字を取って「甲哉」と名付けた。2日後、母頼子さん(57)は生まれたばかりの甲哉を抱きながら信哉さんの晴れ舞台を病院でテレビ観戦した。「まさか18年後、同じ場所を目指すとは」と目を細めた。

 甲哉の3月からの打率は4割台(練習試合含む)。好調を維持し「最後の大会、みんなに見に来てほしい」と自信をのぞかせる。甲子園の舞台を踏めば東北高では、レッドソックス斎藤隆3兄弟以来22年ぶり2度目。家族の夢を乗せ、最後の夏に挑む。【三須一紀】