<高校野球福島大会>◇10日◇1回戦
地元、いわき支部同士の対決になった開幕試合は、小名浜が15-11で遠野を振り切り、3年ぶりの初戦突破を決めた。序盤から激しい点の取り合いになる中、計16安打で先発全員得点。約400人の全校応援に応えた。
小名浜がノーガードの点取り合戦を制した。初回表。今夏、東北球児初安打となる1番山田崚平主将(3年)の左中間二塁打を足がかりにして先制。2回表には打者10人の攻撃で7-1とリードした。その裏に1点差まで詰め寄られ、14-6の6回以降にも5失点してコールド勝ちを阻止されたが、最後まで主導権は渡さなかった。昨秋の新チーム結成後、公式戦2勝目。全校応援の中で開幕試合を飾った白土智泉監督(33)は「本当にうれしかった。力になりました」と目頭を熱くさせた。
同監督にとっては現役時の磐城で2学年下だった遠野・坂本賢司監督(30)との同門対決。お互いの手の内は知り尽くしていた。8日には、現役時にともに横手投げだった白土監督と江尻雅彦教頭(51)が打撃投手を務め、横手投げの相手先発攻略につなげた。
応援練習も8、9日には、通常の6時間授業を10分ずつ短縮して7時間目にあてるなど、学校ぐるみで支援した。3安打3得点の山田主将は「(猛打賞は)初めて。みんなの応援で勝ててうれしい」と自身初の夏1勝をかみしめた。
2回戦(13日)では福島北と対戦する。白土監督は「ある程度の失点は覚悟しています。打ち勝てるようにしたい」と再度、打撃戦に持ち込む構えだ。【佐々木雄高】

