<高校野球:秋季関東大会>◇2日◇準々決勝4試合◇千葉県野球場、市原市臨海球場
東海大相模(神奈川)の一二三(ひふみ)慎太投手(2年)が7回無失点と好投し、先制弾を放つなど投打に活躍し、浦和学院(埼玉)に7-0とコールド勝ちで4強入り。4年ぶり8度目の来春センバツ出場に大きく近づいた。東海大望洋(千葉)花咲徳栄(埼玉)も4強入りでセンバツに前進。前橋工(群馬)-千葉商大付(千葉)は延長13回で決着がつかず、日没引き分け再試合となった。
来年のドラフト候補一二三が自らの手で、センバツ“当確ランプ”をともした。最初の見せ場は3回の打席。初球のカーブをバックスクリーンにたたき込んだ。「監督から『お前が苦手な変化球を狙え』と言われてて、案の定でした」と、先制弾に胸を張った。
マウンドではエースの意地を見せた。前日の甲府商戦では、右手人さし指のツメが割れ落ちている状態で131球を投げきった。その影響からか、秋季県大会前の練習試合で149キロを計測した速球は影を潜め、4回までは毎回走者を背負った。それでも味方の好守にも助けられ、得点だけは許さなかった。
「勝てる投手になりたい。三振の数とかは別にいいんです」。エースナンバーとともに主将の重責を背負うからこそ、チームの勝利しか眼中にない。エースで主将は「東海大相模では初めて」(門馬敬治監督)だったが、あえて一二三を指名した。期待通りとなる活躍に同監督も「まさに背番号1の主将」と、笑いが止まらない。一二三は「みんなが助けてくれるので大丈夫です。とにかく関東で優勝します」とチームの勝利だけを見据えている。【亀山泰宏】

