<高校野球秋季神奈川大会:横浜5-1横浜商大高>◇8日◇準決勝

 今年の甲子園に春夏連続出場した横浜が、横浜商大高を破り、2年連続19度目の関東大会進出を決めた。前チームからエースの柳裕也投手(2年)が4安打1失点(自責0)完投。新球カットボールなど変化球を低めに集めて打ち取った。決勝戦は今日9日に行われる。

 横浜・柳が惜しくも完封を逃した。8回に失策絡みで1失点。「点を取られたのはどこか甘さがあったから」と反省したが、変化球を丁寧に低く制球し9回中6回を打者3人で抑えた。

 今夏は甲子園16強で敗退。その後、柳は新球習得に励んだ。プロ注目の153キロ右腕、金沢(石川)・釜田のカットボールだ。アジアAAA選手権で釜田の球を受けた3年生捕手、近藤から特徴を教わり「握りを研究しました。いい感じです」。打者のタイミングを外し、器用に打ち取った。

 早いカウントから打たせたため、球数はわずか89球。決勝の相手は、今夏5回戦で投げ勝っている東海大相模だ。「全然疲れてない。明日も投げたいです」と、連投に意欲を見せた。