被災地に勇気と感謝を届ける!
第84回選抜高校野球(3月21日開幕、甲子園)の出場校が27日、大阪市内で開かれた選抜選考委員会で決定し、昨秋東北大会優勝の光星学院(青森)は2年連続6度目の出場。昨秋神宮大会初優勝に続き、2冠を狙う。
例年にない厳冬の中、光星学院に一足早く春が訪れた。午後3時6分、法官新一校長(63)に電話で吉報が届いた。法官校長が中庭で待機していた仲井宗基監督(41)や田村龍弘主将(2年)らナインに告げた。ナインは駆けだし、跳び上がり、帽子を放り上げて喜びを爆発させた。
昨春センバツで初勝利。夏は初の準優勝を遂げた。3季連続の甲子園は、97年春からに続いて2度目。今回は昨秋神宮大会初優勝の実績もあり、優勝候補の呼び声が高い。青森勢としては69年夏の三沢(準優勝)以来の前評判。法官校長は「神宮大会に続いて頂点を目指してほしい」と激励した。
神宮大会優勝で東北に3つ目のセンバツ代表枠をもたらした。八戸も東日本大震災の被災地。仲井監督は「当たり前に野球ができることが、どれだけありがたいことか。震災の爪痕がまだ残る中で、東北代表としていい野球をしたい。被災地に元気を取り戻したい」と力を込めた。
神宮大会優勝にも、おごりはない。田村は「甲子園の優勝がいかに難しいか。3年生の先輩に去年の夏、教えてもらった。マークはきつくなると思うが、その中で1戦1戦に集中して戦っていく」。仲井監督も「心から応援していただけるチームになり、しっかり足元を見つめて練習していきたい」と話した。
昨年12月には青森県選抜の主体として台湾遠征。アジア高校選抜野球大会で日の丸をつけて戦い、この時期に貴重な実戦感覚を得た。3月8日からは5日間の石垣島キャンプを行う予定。光星学院が青森の、東北の高校野球に新しい歴史を開く春が、この日スタートした。【北村宏平】

