高校生最速の160キロ右腕、花巻東・大谷翔平(3年)が、近日中にも進路を決断する可能性が出てきた。第25回IBAF18U世界野球選手権(韓国・ソウル)で6位に終わった高校日本代表が9日、帰国。大谷は岩手に戻り、今日10日にも佐々木洋監督(37)と進路について話し合う。13日から新チームの秋季岩手県大会が始まって慌ただしくなることもあり、それまでに結論を出したい考えだ。

 ソウルで取材に応じ「帰って監督や両親と話したい」とこれまでと同様に明言しなかった。ただ、仮に国内プロを希望進路とした場合は「プロ野球なら、どこでもいい」と12球団OKの姿勢であることを明かした。今大会で、外国人勢と初めて対戦し「ストレートや変化球は日本と変わらずできた」と自信をつけた一方で、「体つきも技術もパワーも違った。自分の実力も分かった」とその差も痛感。「この大会の経験を踏まえて、(進路を)考えたい」と話した。

 高校通算56本塁打のスラッガーとしてもドラ1級の評価を受け、ドジャースなどメジャー球団からも注目されている。【今井恵太】