<秋季高校野球宮城大会:仙台育英2-1東陵>◇24日◇決勝◇Kスタ宮城

 仙台育英が、昨春から春、夏、秋と続く県内公式戦の連続優勝を6に伸ばした。同点の9回一、三塁。途中出場の佐藤聖也外野手(2年)が、決勝の中前適時打を放った。「チャンスには強いと思っている」。代打で登場した8回には、気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り、同点のホームを踏んだ。前打者が盗塁に失敗した直後の価値ある出塁で、流れを引き寄せた。

 輝きを取り戻しつつある。昨秋から右翼のレギュラーだったが「自分勝手なところが出て」今夏はメンバー外。今大会の2回戦で、約3カ月ぶりに公式戦に出場した。“ブランク”を無駄にせず、体重は約5キロ増の75キロとパワーアップして帰ってきた。今はスタメン復帰よりも「チームが勝つことが大事」と思える。東北大会は昨秋、今春と優勝。当時を主力として経験している佐藤聖の存在は、3季連続制覇に向けて大きな力になりそうだ。【今井恵太】