<高校野球和歌山大会:大体大浪商4-0伊都>◇14日◇2回戦

 日高高中津分校・木本幸広投手(3年)が伊都戦で無安打無得点試合を達成。

 今春の県大会で29イニング無失点を記録した県NO・1右腕木本が無安打無得点試合を達成した。伊都を相手に9回2奪三振5四死球。無安打無得点試合は同校の森辰巳投手が02年に同じ伊都を相手に達成して以来12人目(計14回目)。

 河北中3年以来の無安打無得点試合に木本は「ほっとした。まさかできるとは思っていなかった」と興奮気味に話した。5四死球を出したものの「イライラせずによく投げた」と細峪規良監督(30)は振り返った。木本は投球だけでなく、打撃でも2安打2打点と活躍した。

 この日は7球団9人のスカウトがネット裏に集結。前評判通り最速138キロを記録した右腕に、巨人渡辺スカウトは「変化球が良いし、コントロールも悪くない。下半身を鍛えればもっとスピードアップする。バッティングも良いし、野球センスがある」と絶賛した。

 木本は「智弁とやるまでは絶対負けない。1戦1戦自分のやることをやるだけ」と今春センバツ8強で甲子園常連校の智弁和歌山を倒しての甲子園出場を誓った。