全国高校野球選手権(8日開幕、甲子園)に出場する南北海道・札幌一、北北海道・旭川大高の両代表校が3日、大阪入りした。それぞれの学校で出発式の後、空路で移動。この日の大阪は最高気温34度と、同22度の札幌、同24度の旭川から入った決戦の地で、暑さとの戦いも始まった。

 札幌一は大阪・吹田市の宿舎に入り、近所の公園まで約40分の散歩をし、軽めの体操を行った。暑さに慣れるため、部屋の温度設定は「除湿で27度、睡眠時25度」で統一。坂本優樹主将(3年)は「しっかり従って体調に注意したい」。宿舎に大浴場がないため、日々の疲れを癒やすための近場の銭湯も確認した。

 旭川大高は、公共交通機関こそ不便だが、大阪・池田市の温泉、プール付きの宿舎に入った。エース柿田竜吾(3年)は「街にエアコン付けて~」と冗談交じりに話したが、霜津陽主将(3年)は「暑くてけっこうやる気が出てきた」と意欲をみせた。両校とも、4日の甲子園練習でいよいよ本番モードに突入する。