熊本

１０年ぶり７度目の優勝を飾った九州学院ナインは完投した渡辺政孝（左から３人目）に駆け寄り歓喜に沸く

Ｖへの足跡

九州学院Ｖへの足跡
２回戦	７－０	多良木
３回戦	３－１	熊本高専八代
４回戦	３－２	東稜
準々決勝	４－１	熊本国府
準決勝	９－１	東海大二
決勝	７－３	八代東

＜高校野球熊本大会：九州学院７－３八代東＞◇７月２６日◇決勝

　九州学院が７－３で八代東を破って、１０年ぶり７度目の甲子園出場を決めた。３年前に決勝で敗れた相手から三塁打３本を含む１２安打で７得点。投げてはエース渡辺政孝（３年）が７安打３失点で３試合連続の完投。０１年以降は決勝で３度敗れていた坂井宏安監督（５３）は「今日の試合は監督生命をかけて臨んだ」と言い、勝利が決まると観客席に向かって何度も拳を突き上げた。

　２０キロの丸太を抱えてまた割りをするなど冬場の苦しい練習を乗り越えた渡辺は「妥協しなかったのがよかった」と喜んだ。１０年ぶりの大舞台に坂井監督は「そんなたった気がしない。若くなったのかな」と笑った。

　［2010年７月２７日　紙面から］

◆九州学院　１９１１年（明治４４）キリスト教会によって創立された私立校。全日普通科のみで生徒数は１０６０人（女子は３１１人）。野球部は創立と同時に創部。部員は８４人。甲子園は夏は７度目で８強が最高。春は３度出場。ＯＢは西武高山久、０８年北京五輪銅メダリストの末続慎吾ら。所在地は熊本市大江５の２の１。内村公春校長。