マリナーズの主砲として活躍したエドガー・マルチネスの背番号「11」が、マ軍の永久欠番となることが発表されました。マルチネスといえば、1987年のメジャーデビュー以来以来、マ軍ひと筋18年間、主に指名打者としてプレー。通算打率3割1分2厘、309本塁打、1261打点と、抜群の勝負強さでファンからの信頼と人気を集めました。2000年に佐々木主浩、翌01年にイチローが加入した当時、不動の4番としてプレーオフ進出の原動力となったこともあり、日本のファンにもなじみ深い選手として知られるようになりました。

 今年、創設40周年を迎えるマ軍にとってマルチネスの「11」は、ケン・グリフィー・ジュニア.の「24」に次いで2つ目の永久欠番となります(ジャッキー・ロビンソンの「42」は全球団)。盟主ヤンキースに1桁台の空き番号がなく、計23人、21種類(「8」「42」は2人ずつ)もの永久欠番が存在することから比べると、歴史の違いがハッキリしてしまいますが、マ軍ファンにとって「11」は、やはり特別な番号でした。

 今後のマ軍で、近い将来、次の永久欠番になりそうなのが、「51」です。というのも、マ軍ファンにすれば、ある意味で「24」「11」以上に、長年にわたって目にしてきた数字が「51」でした。1989年途中から9年半にわたって「ビッグ・ユニット」こと左腕ランディ・ジョンソンが背負い、2001年から10年半はイチローの代名詞として広く認知されてきました。

 2015年に野球殿堂入りしたジョンソンの場合、02年の世界一に貢献したダイヤモンドバックスでひと足早く永久欠番となりましたが、マ軍も検討していると言われています。今季もイチローは現役としてプレーしますが、将来的に引退した後、ジョンソンと2人そろって「51」を永久欠番にすると見られています。

 グリフィーの「24」、マルチネスの「11」、そしてジョンソン、イチローの「51」。

 この3つの背番号は、今もなおシアトルのファンの脳裏に、深く刻み込まれているはずです。

【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「メジャー徒然日記」)