”キャプテン”として親しまれ、今シーズン限りで現役を引退した、元ヤンキースのデレク・ジーター氏。引退してもその人気は相変わらずで、地元メディアにも登場し続けている。

 15日付けでニューヨーク・ポストなど地元各紙が報じたのはヤンキースの宿敵、レッドソックスに関連したもの。レッドソックスがMLBの公式ウェブサイトで、ジーター氏が最後にアウトになった時の使用ボールと、最後に安打を放った時の1塁ベースをオークションに出したというニュースである。

 ジーター氏が最後にアウトになったのは9月28日にフェンウェイ・パークで行われたレッドソックス戦で遊撃手へのライナーだった。このボールが1日から15日にかけてオンライン・オークションにかけられたのだが、最終的に2万4025ドルで落札された。

 一方の最後の安打だが、同じゲームで内野安打を打っている。このゲームで使用された1塁ベースが、同じく15日までオークションにかけられたが、ボールよりもさらに高い5万50ドルでの落札となった。

 さすがジーターといったところだが、おもしろかったのはニューヨーク・ポストの記事の冒頭部分だ。「レッドソックスはたぶんヤンキースをライバルとして嫌っている。しかしデレク・ジーターの偉業で設けるのを止めることはない」と書いており、オークションで設けることに嫌みをつけているのである。こんなところでもライバル意識がむき出しになるのだ。

 また、17日にはジーター氏とともに元チームメートである松井秀喜氏の2名の名が出たニュースが報じられている。これは来年3月21日に東京ドームで両氏が「トモダチ・チャリティーベースボールゲーム」と題したチャリティー・イベントを開催するもの。

 基本的に日本でのイベントではあるが、FoxスポーツやNJ.comなど電子版を中心にアメリカでもしっかりと報道されている。

 特にジーター氏と松井氏が本塁打競争を行うことに関心が寄せられているようだ。引退したばかりのジーター氏に対し、引退して2年経つ松井氏が一見不利だがMLB通算175本塁打しており、ホームアドバンテージがあることなどが紹介されていた。

 また松井氏がヤンキースからコーチ就任を要請されているのでは、という点に触れたメディアも多かった。

 いずれにせよ、我らのキャプテンは現役を退いても高い関心を寄せられ続けていくのは確実なようだ。