マリナーズ岩隈久志投手(33)が今季初先発で黒星を喫した。6回を投げて9安打3奪三振5失点(自責4)。

 荒れた1、2回から見事に挽回し、6回を投げきった。制球が定まらなかった初回は、プホルスに特大の先制2ランを許した後もなお、2連打と味方失策で4失点という苦しい立ち上がりとなった。2回も先頭から連打され、1死二、三塁としたところでトラウトの中犠飛で1失点。2回終了時には球数は50球に達したが、3回から立ち直った。

 スプリットの安定感が増し、低めにボールが集まり始め、打たせてアウトを取る本来のスタイルに戻った。3回以降は二塁を踏ませぬ快投で追加点を許さず。6回を92球で終えて、マウンドを下りた。

 岩隈は「序盤ボールが高く浮いたのをしっかり打たれ、ゲームを壊してしまった。3回以降は大胆に攻めていきながら打たせて取る投球ができたので、次回にはつながる投球はある程度できたと思う」と話した。