マーリンズが、フィリーズ戦で「ビデオ判定」の結果、サヨナラ勝ちで3連勝を飾った。3-3の同点で迎えた9回裏無死一塁、4番オズナが左中間へ二塁打を放ち、一塁からスタントンが一気に生還。判定は「セーフ」で、イチロー外野手(41)をはじめマ軍選手はグラウンドに飛び出して「ウオーターファイト」で、はしゃいでいた。ところが、フ軍側が「チャレンジ」したことでビデオ判定へ。結局、1分39秒後、正式にサヨナラ勝ちが確定する、不思議なエンディングとなった。

 この日のマ軍は、13安打を放ちながら12残塁。イチローも第1打席で安打を放った一方で、4回1死一、三塁の好機に併殺打に倒れるなど、あと1本に苦しんだ。それでも、試合後のイチローは、マイナス材料を探そうとしなかった。「その前にチャンスを作れないチームも結構ある。残塁すらないチームとは違う。勝てば別に悪いことではないと思います。負ければ、それが原因となるけど、そんなこともあるからね」。ここ9戦で8勝。借金完済まであと「1」と迫っただけに、イチローの言葉も、最後まで前向きだった。(マイアミ=四竈衛)