メジャーでも「熱男」になる。海外FA権でメジャー移籍を視野に入れるソフトバンク松田宣浩内野手(32)の代理人、ピーター・グリーンバーグ氏は9日、日本人内野手への評価の低さに、松田が反骨心を抱いていることを明かした。

 「確かに、野茂やイチローに並ぶレベルの選手はいない。だが、その事実こそが『自分が評価を変えてやる』と松田の闘志に火を付けたんだ」

 ソフトバンクから4年16億円の破格条件で慰留されているが、心はメジャー移籍に傾きつつある。同氏によれば「実力を見せるチャンスがあるのに、みすみす逃したら、将来後悔するかもしれない」と感じている。現段階では正式にオファーしたパドレスなど「メジャー球団を前提として、5~6球団が興味を示している」と交渉状況を明かした。

 各球団が一様に評価するのは、ゴールデングラブ賞に4度輝いた守備力。「二塁や遊撃、外野もできると評価するチームもあった。希望は正三塁手だが、複数ポジションを守ることも歓迎」と選択肢を広げ、あらゆる可能性に対応する。状況はまだ流動的だが、同氏は「クリスマス前に決まるのが理想だが、彼にとって非常に重要な決断。急がずにじっくり進めたい」と話した。【佐藤直子】