年俸総額が規定額を超えた球団に課される課徴金(ぜいたく税)の今季金額が18日発表され、ドジャースが過去最高の約4360万ドル(約52億3200万円)を記録したことが明らかになった。ド軍のシーズン終了時の総年俸は、諸経費も含めて2億9790万ドル(約357億円)で、規定額の1億8900万ドル(約227億円)を大幅に超えている。

 ド軍のオーナーの1人はかつて「総年俸に上限はない」と豪語し、経済的には長く球界NO・1の座に就いていたヤンキースをも圧倒的にしのぐ巨大資金力を誇るが、今季は故障者が多くプレーオフでは最初の地区シリーズで敗退。今オフはチームの若返りと年俸縮小を意識しているとも指摘されているが、先発投手補強は必須の状況で、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す広島前田の獲得に影響はないとみられる。

 ぜいたく税額2位はヤ軍、3位はレッドソックス、4位はジャイアンツで、現行制度となった03年以降で4球団に課されるのは初めて。選手会の調査によると、今季の選手の平均年俸は昨季から3・5%増の395万2252ドル(約4億7400万円)で史上最高だった。

 ◆日本プロ野球では 選手会の15年調査によると、外国人を除いた選手の年俸総額1位の球団は巨人で42億7350万円。2位はソフトバンクで34億2100万円。12球団の総額は278億9612万円。外国人を入れた日刊スポーツ調べ(2月時点)では1位がソフトバンクで45億8820万円、2位は巨人で45億8280万円。12球団の総額は358億1752万円(金額は推定)。