レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)が、マリナーズ岩隈久志投手(35)に投げ勝った。29日(日本時間30日)にレ軍の本拠地アーリントンでメジャー3度目の先発対決に臨み、6回2/3を6安打3失点と好投して5勝目を挙げた。一方の岩隈は今季最短タイの3回を6安打5失点で10敗目を喫した。

 ダルビッシュの完勝だった。6回まで1失点に抑え、7回2死一、三塁の場面で降板。救援投手が打たれて2点を追加されたが、右肘手術後最多となる110球の力投だった。9つの三振のうち5個をブレーキのきいたカーブで奪い「ずっとカーブの調子が良くなかったけど、今日は割と良かった」と笑みを浮かべた。

 4回には主砲クルーズを95マイル(約153キロ)で空振り三振に仕留めるなど、ストレートの球威も抜群だった。リハビリ期間中の肉体改造により球速が増し「変わるだろうと信じてはいたが、ここまで急激に変わるとは」と、成果を実感している。8試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)をマーク。地区優勝、そしてポストシーズンでの戦いに向けて状態を上げている。

 ▼日本人投手の先発対決は通算14度目。14度のうちダルビッシュと岩隈の顔合わせは最多の3度目となり、結果はダルビッシュの2勝1敗。ダルビッシュは12年に黒田にも勝っており、日本人対決の通算3勝は黒田、田中の各2勝を上回る最多。岩隈は対田中の連敗に次いで今季の日本人対決3連敗。