マーリンズは5日、イチロー外野手(42)との来季契約の選択権を行使したと発表した。18年の契約も球団側に選択権がある。推定年俸は200万ドル(約2億円)。来季のイチローはマーリンズで3年目、メジャーで17年目のシーズンを迎える。

 マイアミの本拠地で記者会見したサムソン球団社長は、「彼は50歳までプレーしたいと真剣に私に言った。1年ずつクリアしているし、彼ならできると思う」と言い、イチローの挑戦を支援する考えを表明した。

 今季史上30人目となるメジャー通算3000安打を記録したことには「彼は球場の内外でチームに貢献してくれている。彼の存在がここまでチームにプラスになるとは想像していなかった」と高い評価を与え、来季も第4の外野手として若手の手本になることに期待を寄せた。

 スタントン、イエリチ、オズナという3人の力のある若い外野手がそろう布陣は来季も変わらず、第4の外野手という立場は変わらない。記者会見でマッティングリー監督は「3つのポジションを守れるし、守備も走塁もどんな状況にも対応できるチームに有用な選手だ」と語り、常に準備を怠らないベテランの存在意義を認めた。