米国野球殿堂は米東部時間18日午後6時(日本時間19日午前8時)に今年の殿堂入り選手を発表する。

 選出が有力視されているのはアストロズ一筋で通算449本塁打を記録したジェフ・バグウェル氏、パドレスなどで歴代2位の通算601セーブを挙げたトレバー・ホフマン氏、エクスポズなどでプレーし、首位打者1度、盗塁王4度のティム・レインズ氏だ。レインズ氏は対象10年目で最後のチャンスとなる。

 今年加わった候補者では、レンジャーズなどで強肩強打の捕手として活躍した通算2844安打のイバン・ロドリゲス氏に可能性がある。エンゼルスなどで通算449本塁打のウラジーミル・ゲレロ氏も一定の票を集めそうだ。

 注目は現役時代の薬物使用疑惑で物議を醸した2人。ジャイアンツなどで歴代1位の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズ氏と、レッドソックスなどで通算354勝のロジャー・クレメンス氏は実績が申し分なく、「ステロイド時代」の選手への嫌悪感も年々薄まっている。昨年、ボンズ氏が44・3%、クレメンス氏が45・2%だった票をどこまで伸ばすかに関心が高まっている。

 投票は全米野球記者協会に10年以上在籍する記者によって既に行われており、75%以上の得票が条件となる。