<ロッキーズ0-4マリナーズ>◇18日(日本時間19日)◇クアーズフィールド

 マリナーズ・イチロー外野手(38)が熟練の走塁を見せた。自らの盗塁が悪送球を誘い、6回1死三塁の好機をつくると、シーガーの左飛でタッチアップ。間一髪のタイミングだったが左手で本塁に触れて生還した。

 左翼手のゴンザレスは左投げの強肩。この時も左中間からの好返球だった。「どんな送球が来るか分からない。それをキャッチャーの動きで見るしかない」と言うように、経験と直感が生きた好走塁だった。

 打席でも外角スライダーにうまくタイミングを合わせ、3回に左前打すると6回には中前にライナーで運び、3試合ぶりの複数安打を記録した。チームはミルウッドの9年ぶりとなる完封勝利で5連敗を免れた。38歳のイチローが37歳右腕の好投を渋く援護した。