米大リーグで通算354勝を挙げ、50歳で独立リーグのシュガーランドと契約したロジャー・クレメンス投手が25日(日本時間26日)、本拠地テキサス州シュガーランドでのブリッジポート戦に先発登板した。37球を投げて3回1/3を1安打無失点に抑え「本当に楽しかった」と話した。

 1回、1番のガスライトを空振り三振。2番を二ゴロ、3番は見逃し三振に仕留め3者凡退。2回2死後初安打を許したが後続を断った。3回は3者凡退に抑え3回まで1安打無失点の好投。

 4回、先頭打者を左飛に仕留めたところで降板。3回1/3、37球を投げ1安打無失点、2奪三振無四球だった。

 2007年を最後にメジャーでは投げていないクレメンスだが、140キロ台前半の速球を軸に安定した投球を披露。「楽しむつもりだったけど、恥はかきたくなかった。球を低めに集められた」と振り返った。

 7724人が詰め掛けた超満員のスタンドから大声援を受けた右腕は「皆が笑顔になってくれて良かった」と喜んだが、大リーグ復帰については「まだ何も考えられない」と話した。

 同投手は、ステロイドなどの薬物使用を否定した証言で偽証罪に問われたが、ことし6月に無罪評決を得た。

 勝敗は付かずチームは1-0で勝った。