米大リーグ機構は5日、薬物規定違反により、647本塁打の現役最多記録を持つヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(38)ら13選手に、出場停止処分を科した。出場停止期間はロドリゲスが8日以降の今季残りと来季全試合の計211試合で、他の12選手は5日からの50試合。

 選手が異議申し立てをした場合、最終決定が下されるまで出場可能。ロドリゲスは「自分の人生のために闘う」と異議申し立ての手続きを取る意向を示した。5日のホワイトソックス戦には「4番・三塁」で出場した。レンジャーズのクルーズ外野手ら12選手は処分を受け入れた。

 機構はロドリゲスへの厳罰の理由として、数年間にわたる禁止薬物の使用・所持に加え、調査に対する妨害行為があったとした。

 マイアミのクリニックが2009年から昨年まで大リーガーに禁止薬物を提供していたと1月に地元紙が報道。機構が調査に動き、7月22日にブルワーズのブラウン外野手が今季残り試合の出場停止処分を科された。

 ロドリゲスはア・リーグで3度最優秀選手(MVP)に選ばれた強打者。今季は左股関節の手術で出遅れ、5日が今季初出場。