米大リーグの通算最多安打記録「4256」を持つピート・ローズ氏は「イチロー(ヤンキース)が俺に追い付けると思うか」とはっきり口にするなど、将来的にも自身の記録が抜かれることはないと確信している。22日付USAトゥデー紙(電子版)に、そう語った。

 イチローは21日に日米通算で4000安打に到達し、翌22日には4001本目をマークしたが、オリックス在籍時の1278本を除くと、差はまだ1500本以上ある。同氏はメジャー以外の記録を合算することに否定的で「だったら、マイナーで打った427本を(自身の通算に)加えてくれよ。プロとして打ったんだから」と主張する。

 ただ、イチローの能力を過小評価しているわけでは決してない。「もし自分が野球殿堂の投票権を持っているなら、イチローに入れるよ。10度のゴールドグラブに多くのヒット。彼のプレーで問題視されるところはない」と絶賛する。

 現在72歳のローズ氏は、イチローが日米通算で「4256」を超えることで「ヒット王」の称号が奪われることを危惧しているのか。野球賭博への関与で永久追放処分の身だが「復帰させてくれるなら、俺はまたプレーするよ」とジョーク交じりに話した。