日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)側とで基本合意に達した新しいポスティングシステム(入札制度)の詳細が6日、明らかになり、旧来は入札額を米球団が決めていたが、新制度では日本の球団が入札希望額を設定できることが分かった。

 応じた全ての米球団に交渉権が与えられる。

 日本の球団は2000万ドル(約20億円)を上限として希望額を決める。

 日本の球団が希望する額が大リーグの30球団に公示され、選手と契約がまとまった場合、米球団はその額を日本の球団に支払う。

 選手がこの制度を利用できるのはシーズンオフに1度だけで、日本の球団の希望額で獲得を求める大リーグの球団がなければ選手は残留する。

 新制度をめぐる交渉では入札額の上限を2000万ドルに抑え、複数球団が最高額を提示した場合は各球団が交渉権を得る方向で調整していたが、最終的に日本の球団が希望額を決める案に固まった。

 来週明けにも成立する見通しで、大リーグ挑戦の希望を持つ楽天の田中将大投手の動向が注目されている。